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医者にはみられるよね…?
覚悟はするけど心配だな。
このような悩みをお持ちではありませんか?

泌尿器科外来での勤務経験あります。
泌尿器科受診でみんなが心配なのは、陰部を見られちゃうのかどうか。という疑問。
この記事では、陰部を見られるのかどうかというみんなが恥ずかしくて気になっている疑問に解決できるようになっています。
僕の経験上ですが、見る疾患と、見ない疾患に分かれます。
初診の症状に合わせて下の目次から飛んでみてください。
Contents
男性編
泌尿器科と言っても、性別で中の構造が違います。
構造が違うので病気や症状も変わってきます。
男性は膀胱のすぐ下に前立腺と言うものがあります。
これが女性と比べて大きく違うところです。

症状から考えられる病名を簡単に書きますが、実際に病院に行ってみたら検査で違う病気だった。
なんてこともありますので、参考程度でみてくださいね。
症状1:おしっこが出にくい、残尿感
男性のおしっこが出にくいと言う症状は多くは前立腺に関係します。
病名としては前立腺肥大症、前立腺がんなどがあります。
前立腺は歳をとるとともに大きくなるので、60歳前後から尿の勢いが弱くなったりします。
もしあなたが60歳前後なら検査で直腸診という検査をする可能性が高いです。
陰部が見えるどころか肛門に医師が指を突っ込みます。
この症状で直腸診をするのは前立腺癌の疑いがある時です。

症状2:血尿が出る
男性の血尿は尿管結石か、膀胱癌などが多いです。
ここでは膀胱癌と仮定して話をしていきます。
膀胱癌の場合は、尿検査などでもわかることはありますが、実際には膀胱鏡というカメラを挿入して中をのぞいて確定診断します。
尿道から挿入するのでもちろん陰部は見られます。
膀胱癌あるかどうかの検査なので、強い血尿とか精査した方がいいと思う時に調べます。

血尿は異常なのでまずは泌尿器科受診ですよ!
膀胱癌は若い人で40歳くらいから膀胱癌の人が出てきます。
危険因子はタバコです。
吸ってる人はやめましょうね。
ちなみに僕はこれでやめました。
症状3:陰部から、うみが出る
クラミジアなどの性病が疑われます。
性病に心当たりがあれば、それを問診票に正直に書きましょう。

尿検査をして性病ぽかったら抗生剤投与が一般的です。
なので、陰部の露出はほぼないと思ってもらっていいです。
女性編
女性の泌尿器の特徴は尿道が短いこと。
なので、男性がおしっこが出にくいという症状が出やすいのに対して、女性はおしっこが近いという症状がでがちです。
症状別にみていきます。
症状1:おしっこが近い
おしっこが近い症状で中年以降の方は過活動膀胱が一番疑われます。
この病名では陰部を見られることはないです。
しかし下腹部のエコー検査をすることがあるので、もしかしたら、陰部の毛の生えぎわあたりまで見られるかもです。
若い人でおしっこが近い症状は膀胱炎が疑われます。
ポイントは、急激におしっこが近くなったかどうかです。
症状2:残尿感、排尿時痛など
残尿感や排尿時痛は膀胱炎の可能性が高いです。
ひどい時は出血性膀胱炎といって血尿をともないます。
強い血尿の時は膀胱癌がないかの診断をつけるために膀胱カメラをすることもあります。
色で言うと黒に近いような赤です。
(この字の色みたいな赤です)
そこまで血尿が強くないなら、陰部を露出することはないです。
尿検査をして、膀胱炎の診断がついたら薬をもらって終了です。
症状3:39℃近い発熱、濁った尿など
高熱と濁った尿は腎盂腎炎が疑われます。
女性は尿道が短いので先に挙げた膀胱炎になりやすいです。
尿道から細菌が侵入し、膀胱炎になってさらにひどくなるとおしっこをつくる腎臓まで炎症がおきます。
これを腎盂腎炎といいますが、この場合はエコー検査と採血と尿検査で終わるので陰部の露出はないです。
男女共通編
症状1:腰部痛や、血尿がある。
左右どちらかの腰部の痛みもしくは下腹部の痛みをともなう血尿がある時は尿管結石を疑います。
痛みは激痛であることが多いです。
尿管結石の場合は陰部は基本見られません。
石の大きさや、体のどのあたりにあるかで手術の適応が変わってきますが、ESWLという手術は腰などに機械をあてて衝撃波をあてる手術なので露出はしないです。
どう言う時に見られるかと言うと、石のサイズが大きい時などに尿道から管を入れてレーザーで石を砕くTULという手術をする時です。
TULは入院での手術になりますので初診の時から露出することはありませんのでご安心を。
つまり、尿管結石かなと思った時、初診時に見られることはないと言うことです。
症状2:陰部が痒い、赤くしている
この症状はどちらかと言うと皮膚科よりかもしれません。
皮膚科と泌尿器科が一緒になっている病院が望ましいですが、泌尿器科でも診てくれます。
肝心の陰部をみせるかどうかですが…。
これはみます。
見せなきゃ状態がわかりませんから。
皮膚科に行っても同じです。
まとめ
今回は陰部を見られるのが恥ずかしいと言う方向けに記事をかいてみました。
総括して言うと、初診時に陰部をみせなきゃならないシチュエーションはかなり限定されます。
私の経験上、初診時に陰部を露出するのは
・陰部に痒いなどの症状
・50歳以上の男性でおしっこがでにくいなど
この2つかなと思います。
もちろん場合によっては例外もあるし、緊急性がある時はこの限りじゃありません。
病院行った方がいいかな…。どうしようかな。
そう思っている人の助けになれば幸いです。