日産リーフe+は買ってはいけない。その理由とは?
2019年1月にリーフe+というバッテリー性能が格段に伸びたモデルが販売されました。
結論から言うと、大半の人はリーフe+を買うべきではないと思います。その理由は、電気自動車はバッテリー性能が年々減少していくからです。
電気自動車は、次の車を買い替えるタイミングまでに必要な分のバッテリーを備えた車を買う。というのが僕のEV時代に合わせた考え方です。
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航続可能距離増大と値段上昇をどう感じるか。
単純に言って、リーフe+に飛びつく一番の理由はその航続可能距離の大幅な上昇です。他にも走りの性能が良くなったとかあるみたいですが、エンジン車とはまるで違う走りなので個人的にはそのマイナーチェンジはどうでもよいかと。
WLTCモードで比較すると、e+が458km。標準の40kWhの僕のリーフが322kmなので、かなりの違いです。しかし、値段はグレードXなら360万円が410万円。グレードGなら400万円が470万円です。

と思える人はなかなかいないと思います。(笑)
年間4%ほど、バッテリー性能が落ちる。
バッテリーはいくら大容量でも消耗して性能が落ちます。僕の40kWhのリーフXは実際に一年間走行して4%ほど航続距離が落ちています。
カタログ燃費上は40kwhのリーフ(僕のリーフと同じモデル)で322km。
リーフe+(62kwh)は458km。
年に3%減ったとして、5年後、10年後はどうなっているでしょうか?
表にしてみました。
40kWh | e+(62kwh) | |
カタログでの一充電走行距離(WLTCモード) | 322km | 458km |
5年後の予想一充電走行距離(年3%の減少と仮定) | 276km | 393km |
10年後の予想一充電走行距離(年3%の減少と仮定) | 237km | 337km |
10年で減少した一充電走行距離(予想値) | 85km | 121km |
ここで見るべき数字は、10年で減少した一充電走行距離(予想値)です。
40kwhは85km航続距離が減少したのに対し、e+は121km減少しています。
リーフe+を購入するのに50万円ほどの上乗せの出費をしても10年後には40kwhの一充電走行距離(新車)と同等までバッテリー性能が落ちてしまうことが予想されます。
航続可能距離が伸びるほどいいの?
リーフe+を購入検討するオーナーは、400km走るなら、買おうかな?と考えます。
僕も40kwhのリーフを買う時に同じことを思っていました。フル充電で300km走るなら買おうかな。と。
でも、その航続可能距離は年々落ちていきます。
これがEVのデメリットであり、宿命です。
人間はないものねだりします。
今までガソリンで一回の給油で600km以上走っていたのに、それがEVだと300kmになると言われたら「もう少し増えてくれたら買うのになー。」と思うのです。
僕がリーフを買ったとき、最初は航続距離が今までの車の半分になったのですごく不安でした。でも、実際は一日にロングドライブしても150kmくらいしか乗りません。なので最低でも200km走れれば問題なしです。

航続距離が伸びたからリーフの40kwhを買いましたが、EVを買う時は10年後にまだ乗れるくらいのバッテリー残量があるかを考えることが重要です。
10年後の未来を予想する。
10年後はもっと高性能の電気自動車がもっと格安で販売されるはず。
これはほぼ間違いない事実です。15年後も、20年後もリーフに乗り続けるならe+を買うべきだと思いますが、10年後は300km前後しか走らないリーフにまだ乗りますか?
8年16万キロの保証内容
でもリーフには、保証がある。もしも、バッテリーの消耗が激しかったら保証で変えてくれる。そしたらまた458kmに復活する。
なーんて、思っていませんか?
この保証はあくまで、新品交換ではなく、修理。
簡単に言うと、バッテリー容量が60%を割り込んだら、65%以上にはしますよ。という保証内容です。
新品にバッテリー交換するならいくらかかるか。
2018年の記事ですが、新品交換で62万円+工賃という記事を見つけました。
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62万円です。そこまでしてバッテリー交換すると思いますか?

もしも10年後も今のリーフ40kwhに乗りたいと思うなら、バッテリー交換をしたらいい。
それでプラス60万円。(おそらく10年後はもっと電池が安価になっていると思いますが。)
最初に50~60万円払いますか?
それとも、10年後にまだ乗り続けたいと思った時に追加で60万円払いますか?
という2択です。賢明な人なら後者を選ぶとおもいます。
まとめ
電気自動車はまだまだ発展途上です。
しかし、自動車メーカー以外の会社も電気自動車の産業に乗り込むなど市場は今からもっと発達します。電気自動車の購入検討するときは、10年後まで乗れるかどうかを考えて必要なだけのバッテリーを備えた車を買う。というのがこれからのスタンダードな車の買い方になりそうです。
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