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糖尿病はやっぱり難しい!乳酸アシドーシスに気をつけろ!

投稿日:2019年4月11日 更新日:

乳酸アシドーシス。

糖尿病を勉強するうえで一度は聞いたことがあるかと思います。

BG(ビグアナイド)薬を服用する患者では気をつけて起きたい副作用です。

今回僕の勤務先で乳酸アシドーシスの症例を初めてみたのでおさらいとして記事を書きました。

ただの備忘録ですが、なにかの参考になればと思います。

 

 

 BG薬(ビグアナイド)の特徴

BG薬とは商品名で言うと、メトホルミン、メトグルコ、グリコラン、ジベトスなどがあります。

このBG薬の特徴としては、肝臓で乳酸から糖が作られる(糖新生)のですが、ビグアナイド薬は糖新生を抑えることで血糖を下げます。インスリンを出して血糖を下げるという考え方とは違い、糖が増える原因を抑えるのがこのお薬の特徴です。

なので、BG薬の副作用で低血糖は起こしにくいとされています。

 

なぜBG薬は体重が増えにくいか。

先ほどBG薬の特徴で取り上げましたが、この薬の特徴としてはインスリンの量を増やして血糖を下げるわけではないということです。

血糖を下げるホルモンはインスリンしかありません。

ではそのインスリンの主な働きが何かを知ることが大切です。

インスリンのおもな働き

・全身のほぼすべての臓器細胞にブドウ糖をとり込ませます

・肝臓や筋肉でブドウ糖からグリコーゲン(貯蔵糖)が合成されるのを促進します

・貯蔵されているグリコーゲンが分解されるのを抑制します

・脂肪組織で脂肪が合成されるのを促進したり、脂肪の分解を抑制します

引用元:http://www.dm-town.com/oneself/know02.html

引用部分1行目の前身のほぼすべての臓器細胞にブドウ糖を取り込ませる。というのが重要で、これにより栄養をしていることになります。

糖尿病が進みインスリンの分泌が少なくなっていくと痩せていきますが、それはこの作用ができなくなり栄養することができなくなるからです。

太っているよりも痩せている方が、薬の効きも良いので太らないほうがいいです。

BG薬はインスリンの量を増やしているわけではないので、糖を細胞に取り込んで栄養を過剰に与えるような作用はありません。

なので体重を増やしたくないような糖尿病の患者さんでは第一選択になりうる薬剤です。

 

造影CT時には休薬が必要

造影CT時にはヨード造影剤というものを使います。造影剤の副作用としては一過性に腎機能が悪くなることがあり、もともと腎機能が悪い人には造影剤の使用を控えます。

というのも、この造影剤は腎臓からの排泄でなのでおしっこで排出するようになるのですが、腎臓の機能が悪い人は体の外にこの造影剤を出すのに労力がいります。

腎臓の機能が悪くない人でも、造影剤をおしっことして流すために水分を多めにとって排出させるので一時的に腎臓の機能が悪くなります。

BG薬の腎臓での排泄(薬の成分がおしっことなって消えていくこと。)が減り、薬の成分が体に残りやすくなります。

その結果、BG薬の特徴は、肝臓で乳酸から糖が作られる(糖新生)のを抑えることで血糖を下げることでしたが、薬の成分が蓄積されているので効果が強くなり、乳酸から糖を作ることをより抑えることになります。

つまり低血糖を起こす可能性もありますが、乳酸が分解されずに体内に排泄されずに残り、乳酸アシドーシスを起こす可能性があります。

 

乳酸アシドーシスはどのようなことが起きる?

症状としては傾眠状態~昏睡に至る意識障害や、食欲不振、嘔気嘔吐、腹痛などの消化器症状などが見られる。重症化すると過呼吸、クスマウル呼吸をきたすなどしショック状態になるような予後不良の病態です。

もちろん造影剤使用の時も起こりやすいですが、食欲低下などの脱水時にも内服を続けることで薬の効果が強くでるなどのこともあるため、BG薬を服用中の患者で体調不良を訴えた場合は乳酸アシドーシスを疑ってみるのもナースの仕事です。

検査の方法としては、血液ガスや血糖測定、血中乳酸測定などありますが、乳酸の測定は特殊容器になるので大きい病院でも即時検査ができないことがあります。

重症化する前に医師に上申できる力をつけたいものですね。

  • この記事を書いた人

ぎんた

サッカーと株式投資をこよなく愛するアラサーメンズです。

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