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このような疑問があると思います。
未知のウイルスであり、治験の段階なのではっきりとしたことは言えませんが、現段階でわかっていることを書いていきます。
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DNAワクチンは安全
結論から言うと、理論上DNAワクチンは安全です。
以下、ソースはアンジェスHPより
感染が成立する。とは?
「ウイルスに感染する」というのは、ウイルスのスパイクと言われる突起状の部分が細胞内に入り込むことで成立します。
細胞内に侵入すると、ウイルスは増殖を繰り返します。
インフルエンザウイルスで言えば、感染して48時間以内でウイルスの増殖のピークを迎えます。
ウイルス量が多くなれば、体に起きる発熱などの症状が強くなります。
タミフルなどのインフルエンザの薬は治療というよりも、ウイルスの増殖を抑える薬です。
風邪ウイルスでも、インフルエンザウイルスも、基本的にウイルスに勝つため薬ではなく、発熱などの症状に対して効く薬しかありません。
一般的なワクチンとは?
ワクチンは、生ワクチンと不活化ワクチンに大別できます。
簡単に言うと、弱いウイルスを体の中に入れて、抗体を作らせるという感じ。
感染症によっては終生免疫と言って、一回感染すると2度と感染することが無いようなものもあります。
インフルエンザのワクチンを毎年投与するのは、毎年型が違うものが流行するからで、ある程度どういった型のインフルエンザウイルスが流行るか予想して毎年作っているのです。
一般的なワクチンは弱ったウイルスを入れるので、局所的に注射部位が赤く腫れたりするなどの副作用や、場合によっては重症な副作用が起きることもまれにあります。
DNAワクチンは
一方でDNAワクチンは、さっきの画像にあったスパイクと言われる部分を使います。
ウイルスのスパイクの部分は無害であり、スパイクの型を体内に入れることで新型コロナワクチンが侵入したときにスパイクに対して抗体ができているので細胞内に入れない。という感じ。
スパイクを鍵と置き換えるといいかもしれません。
ウイルスがもともと持っている細胞に入り込むための鍵を体に覚え込ませ、鍵穴を変えて細胞の中にはいりこませない(=感染しない)というイメージで良いかと思います。
森下教授も、「現段階のDNAワクチンのデザインは完成度は60%くらい」とテレビで言っていました。
ウイルスも生き物なので形が変わっていくと感染する可能性もあがるし、無理やり鍵穴をこじ開けるようなウイルスもいるかもしれません。
そういった意味で完全なワクチンではないが安全性は担保されていると言えます。
DNAワクチンはいつまで効能があるかも不明
第1/2相臨床試験で行われたDNAワクチンで主に見られていたのは、安全性と、免疫原性でした。
結果は現時点(12月20日現在)で公表されていませんが、次の段階の治験に突入しているので一定の基準をクリアしているものと考えられます。
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このような疑問がでると思うので説明します。
免疫原性とは?
免疫原性はスゴくざっくりいうと、ウイルスに対して攻撃してくれるモノを体から出す性質のことです。
攻撃してくれるモノ=抗体といいますが、その抗体が異物として認識する物体の総称を抗原といいます。
抗原(新型コロナウイルス)が体に入って来たときに、抗体ができるまでには時間がかかります。
(IgMや、IgGなどの免疫グロブリンと言われる抗体は感染から1〜2週間すると賛成が確認されると言われています。)
感染後、症状が出て体の防御反応が出る前に死んでしまったら元も子もありません。
そうならないように、いち早く抗体を作るように体に記憶させることがワクチンの役目です。
DNAワクチンの効果持続期間は?
免疫原性がいつまでも続くくらい長続きすればいいのですが、森下教授はDNAワクチンの効果持続期間はわからないと言っています。
森下: コロナウイルスに対するワクチンは前例がないため、正直、実際にやってみないと分かりません。インフルエンザワクチンの効果は大体3カ月くらいです。
仮にコロナウイルスに対するワクチンが半年程度しかもたないとすると、毎年のように打たなければならなくなるので、少し厳しくなりますね。
引用:https://www.businessinsider.jp/post-212222
不活化ワクチンであるインフルエンザワクチンも5ヶ月くらいしか抗体の免疫期間はありません。
仮にDNAワクチンの免疫半年くらいしかないとすると冬場の流行期に毎年打たなければならない状況になるかもしれません。
実績が無いため、不安しか無い
DNAワクチンというもの自体が歴史が浅いです。理論上は大丈夫としても、やはり不安は残ります。
例えば新薬の開発で、「それを使わないと、どうせ死ぬ。」とわかっていたら勇気を持って使いますよね?
人体に使われた経験が少ないモノなんて怖くて使いにくいものです。
予防するか、感染して死ぬかの天秤
これだけ新型コロナウイルスによって、「生きるか死ぬかの天秤」にかけられるような状態になれば怖くてワクチンを投与するでしょう。
実際、米国ではワクチン投与が開始になっています。
日本でのワクチン開始はまだまだ先が見通せませんが、早く沈静化してくれることを願うばかりです。
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