看護知識

飢えをしのげるのはインスリンのおかげ。でも糖尿病の原因もインスリン。

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こんにちは!ぎんたです。

インスリンについての第2弾です。

難しい分野ではあるとおもいますが、今や1000万人以上が糖尿病予備軍と言われるわが国では、深いところまで理解しておくことが非常に大事になるし、先輩ナースもわかってるようでわかっていない人たくさんいるので、ぜひマスターしていってください!

インスリンってなんだ?

インスリンとはインスリンは血糖を下げる働きのあるホルモンです。膵臓のランゲルハンス島という組織にあるβ細胞でつくられています。

詳しくはこちらをご覧になってください。(読むと読まないとでは理解力がまるで違います。)

インスリンで血糖を下げると太る?これがわかればダイエットも成功するよ!

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インスリンは一言でいうと体に栄養を取り込むために働くホルモンです。

インスリンによって肝臓、筋肉、脂肪組織などにブドウ糖を取り込みます。

取り込む量の限度を超えると、今度は脂肪を増やして蓄えます。

その脂肪細胞も大きくなってしまうと、インスリンに抵抗するようになります。これをインスリンの感受性低下(=インスリン抵抗性)と言います。

インスリンは働かないと血糖が下がらないのに、働く業務がないために血糖が高い状態になってしまいます。これが高血糖状態です。

 

クマが冬眠できるのはインスリンのおかげ!?

クマは冬眠の時期になると暴食して体重を増やして冬を越す準備をします。

このときクマの体の中では「そろそろ寒くなってきたからどんどん食べて体重をつけるぞー。」というスイッチが入りインスリンの感受性が高まります。

インスリンの感受性が高まると、脂肪細胞が増大してもインスリンの効き目は残存し、どんどん蓄えを増やすことができます。

そうして体重をつけた熊は冬眠中は脈拍や呼吸数を減らし、生命維持のエネルギーを最低限度レベルに落として越冬するのです。

このとき人間でいえば、食事をまったくとらないのでインスリンは出番がなし。

変わってグルカゴンが脂肪を分解して糖に変えることで蓄えを削りながら生命を維持します。

 

人間もクマも同じようなもの?

クマの生活は今も昔も変わらず、冬を越すために栄養を摂り、冬眠中にメスは子を産み、春はゲッソリ細くなって食べ物を探しに行きます。

 

では人間はどうでしょうか。

私たち日本人は古くから農耕民族として生活していきました。

コメを主食とし、そのコメも年貢として納めなければならないなど、十分に食事をとることもままならない時代がずーーーっと続いていました。

 

凶作の時には自分たちの生命をつなぐのに必死になるくらい、農作物の出来が生命線。狩りなどで動物や魚も絶対に捕れる保証はなく、食べれるときに食べる。保存がきくなら保存もしたい。

色々やりくりをして、私たちの祖先は飢えと戦ってきました。

動物性のたんぱく質にありつけるときは、次はいつ食べれるかわからない。そんな生活を過ごしてきた私たちにとって、食べれるときに自分の体にエネルギーとして蓄えることができるインスリンは不可欠なホルモンであったわけです。

その時代のライフスタイルにあった体を持ち、飢えに耐えながらここまで生き抜いてきました。

糖尿病が現代病である理由

しかし、現代はいつでも食事にありつけます。

おそらく僕らアラサー世代は70歳くらいからみんな糖尿病になるのではないのでしょうか?

歳をとったら糖尿病の薬を使って当り前。近い将来そんな時代になると思います。

だってそうですよね?

腹が減っているのに何も食べれないほど貧困な人が今の時代にいるでしょうか?

 

何万年も前からお腹がすいても耐えれる体で人間は生活してきました。

たまに贅沢できたときは脂肪として蓄える。肥満が富の象徴とされていたくらい、肥満になるのは珍しいことだったのです。

なので、ちょっとでも消費よりも摂取カロリーが多ければすぐに脂肪に変わろうとします。それはとても自然なことで、優れた体を持っている証です。

 

食事に困らなくなったのはいつ頃からでしょうか?

ここ20~30年ほどで急激に食事に困らない世の中になり、そのころから糖尿病という病気が

増え始めました。

ライフスタイルが変わったのです。

 

クマが冬眠しなくてよくなったようなものです。

もし冬がなくなり、一年中食べ物にありつけるなら、クマはもしかして糖尿病になるかもしれませんね。

 

これと同じようなことが、人間界で起きていると考えたらわかりやすいと思います。

 

血糖が上がるとなぜだめなのか。

高血糖状態は血管の内膜に障害をきたして血管の老いを助長します。

血管の内皮が障害され、血管自体が硬くなります。

血糖の推移(イメージ)④

引用元:http://www.dm-town.com/insulin/check/check01.html

このメカニズムにて細い血管はもちろん、大きい血管でも同じような血流の障害が起きてしまいます。

糖尿病の怖いところはまさにこの部分で、3大合併症といわれる①神経障害、②網膜症、③腎障害が起きます。

いずれも生活の質を著しく低下させます。

このような合併症を起こさないように糖尿病を未然に防ぐことが国民全体の問題になると思います。

  • この記事を書いた人

ぎんた

サッカーと株式投資をこよなく愛するアラサーメンズです。

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