この度2020年5月25日に2つのビッグニュースがありました。
1つは、アンジェス よりリリースの抗体価上昇について。
もう一つは日経新聞からの7月治験開始の報道です。
アンジェスといえば創業以来なかなか実績のなかったバイオベンチャーで、昨年より遺伝子治療薬コラテジェンが成功し、徐々に株価が上昇していった企業。
増資に次ぐ増資でなかなか株主からの信頼が得られなかったのでアンジェスの業種は「株券発行業」などと言われていました。
そんな中での今回のビッグニュース。
今回は2つのニュースを深堀りいたします。
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非臨床試験での抗体価上昇を確認
アンジェスからのIRで抗体価上昇のニュースがでてきました。
ソースはこちら
アンジェス、大阪大学が手掛ける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向けDNAワクチン共同開発:非臨床試験での抗体価上昇

ウイルス感染が起きると体はウイルス感染に打ち勝つために体内で防御反応が起こります。
体は以前のウイルスとの戦いを抗体として記憶しています。同じウイルスが侵入してきた時に、同じ作戦で戦えば勝てるというノウハウを記憶するわけです。
インフルエンザウイルスのワクチンは、今年流行りそうな型を事前に接種することで、いざインフルエンザにかかっても重症化しない体になれます。

抗体価が上昇すると言うのは、ウイルスに対する抗体の値が上昇しているということなので、今回の新型コロナワクチンをうつことで効果がありましたよ。というニュースです。
ただ、このリリースでは具体的な値が伏せられているので、実際どのくらい抗体価が上がったのかはわかりません。
まだ非臨床試験の段階ですし、動物での実験段階なのでデータとして公表できないのかもしれません。

7月から治験を始める。(5/25日経新聞)
5月25日18時の日経新聞イブニングスクープでアンジェス の記事が掲載されました。
アンジェス といえば計画通りに物事が進まないことで株主の間では有名。
しかし、当初は9月から治験開始の予定であったため、予定よりも早く進行して、正直びっくり。
ここまでスピード感が予定通り進んでいるのは、国の支えと、関係企業の参画があるからだと思います。
安倍首相も経済の立て直しを早急にしたそうですし、そうなるためにはコロナの不安を少しでも減らすことが一番になってきます。
今回の日経新聞の記事では、治験を7月に前倒しして行うことで、その結果が9月にも出る見通し。結果次第で大規模知見への以降を検討するとあります。
2020東京オリンピックはどうなる!?
有効なワクチンがない限り2020東京オリンピックの延期分は中止となることが濃厚となっています。
どこの国のワクチンもまだ、治験が始まったばかりで量産体制には入っていません。
安全性が高く、量産しやすいアンジェスのDNAワクチンが日本の経済とオリンピックを救うことになるかもしれませんね!